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「白塚診療所ツバメ日記2003」     医師 井岡大義


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●2003年●
 昨年ツバメが来なかったのは、確かに結界を早く張りすぎたからかとは思いましたが、認めるのもシャクなので知らん顔をしていました。

4月13日
 
ツバメが巣の周囲を飛ぶのをみかけるようになりました。巣の下に糞、巣の汚れがあるのを見つけました。

4月23日
 
巣にツバメがいるを見ました

4月24日
 
巣の下にダンボールの専用トイレを清水さんが置きました

4月26日
 
一昨年崩落した巣の前壁が大分補修されました。しかし、残存部の灰黒色に対して黄土色の、いかにも安普請と思われるような感じで大丈夫かなと思いました。

4月30日
 案の定、前壁が補修前より大きく崩壊して下に落ちていました。私は清水さんに「それ見ろ。結界を張らないからカラスに壊されたやないか」と文句言いましたが、「あれは自然に落ちたのよ」と涼しい顔をしていました。ああ、これで今年もツバメを見送れないかとがっかりしました。

5月2日
 
再び巣を修復しているのをみつけました

5月5日
 
完全に修復されました。今度は色の違和感も無く、修復したことがわからない出来栄えでした。手抜きしない新しいカップルが来たのか、前のカップルが心を入れ替えて作り直したのかわかりませんが、希望がでてきました。

5月7日
 
時々巣篭もりするようになりました

5月12日
 
清水さんの指示で結界を張りました。ところが、その後、ツバメ達がパニックに陥りました。帰巣しようとして帰ってきて、結界にびっくりしてピーピー泣きながら旋回し、又、結界の前まで行ってもどってを繰り返していました。

 そして、ついに1羽が(母親と思います)意を決したように、結界の下をスイともぐって巣にはいりました。しかし、父親は何と情けないのでしょう、巣の周りを飛び回っているだけでそのうちいなくなりました。

5月16日
 
2羽確認しましたが、巣に入るのは母親だけで、父親は結界の綱に停まるだけでした。母親に、「この巣、気色悪いからやめようよ」と説得しているような気がしました。しかし、母親はさすがです。「しかたないでしょ、この巣に決めたんだから」と開きなおっているようでした。

5月18日
 
この頃より巣にいる時間長くなりましたが、1羽だけです。見ていますと、巣をあけても5分程留守にするだけです。父親は忠告を聞かない妻に愛想をつかして、よそに行ったのでしょうか、不倫に走っているのでしょうか。母親だけで子育てできるか心配です。

5月25日
 
ほとんど巣にいるようになりました

5月28日
 
動きが変わり、巣の中で時々つつくような仕種が認められました。そして、又もぞもぞ動いています。この日、初めて二羽確認しました。父親も最初結界にとまっているだけでしたが、短い時間ですが巣にはいるのを確認しました。
 父親もやっと子育ての覚悟をかためたようです。 

5月29日
 二羽が変わりばんこに巣にいるようになりました。風が強く結界がゆれていました。この時期には珍しい台風が近づいているのが心配です。

5月31日
 
台風の影響で風が強く吹いていました。母親は、羽を広げて巣を守っていました。結界の一端が風のためにはずれてしまいました。夕方、風がおさまってから、親が留守を見計らって結界を張り直しました。


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